東方キャラで語る飛行機の歴史 その9
「おお、とうとうMC☆あくしずが独立創刊か、凄い人気だなぁ」
- 作者: じじ
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: 雑誌
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「数年前にはこんなの出るなんて夢にも思わなかったのに・・・時代は変わったわねぇ」
「今回はちょっと趣向を変えてイギリスのタービンライト・スコードロンについて語る予定よ。」
「タービンライトは探照灯、スコードロンは飛行隊だから・・・探照灯飛行隊?どんな部隊なのかしら。」
「まずこのタービンライト・スコードロンの作られた経緯から説明するわね。時代は1940年後半、イギリス空軍はドイツ空軍と激戦を繰り広げていたけれど、ドイツ空軍の夜間爆撃に手を焼いていたの。」
イメージ映像
「サーチライトや高射砲だけでは有効な迎撃は難しいですし、こっちの夜間戦闘機はブレニム爆撃機の改造機ですからねぇ・・・性能面でとても対抗できませんよ」
参考:世界の名機(ブレニウム)
「デファイアントの夜戦型はまだ投入できないですし・・・」
「いやまぁ、アレもどうかと・・・そうだ、こうなれば飛行機に探照灯を付けて単座戦闘機と行動させてみては?大型機ならレーダーも積めますしそれで敵を発見、探照灯で照らしたところを一撃で仕留めるのです!」
「なるほど、いいアイデアです!」
「というわけで、イギリス軍はアメリカから買い込んだダグラス・ボストン爆撃機を使ってサーチライト機の製作に入ったの。機首に大型のサーチライトを搭載、あとレーダー、位置確認のための編隊灯なども付けたわ。(写真が欲しかったのですが今回は見つかりませんでした。申し訳ありません)」
「うーん・・・発想はともかくとして・・・機首に抵抗の大きいサーチライトなんか積んで速度は大丈夫だったのか?」
「それ以前にそんな妙な改造された飛行機見たら設計者が泣きそうね・・・」
「まぁ、イギリスが買った機体だから・・・というわけで、このサーチライト機と主力戦闘機ホーカー・ハリケーンがタッグを組んでタービンライト・スコードロンが発足したわ。戦闘方法としてはまず各機が別個に離陸して飛行場上空で合流、レーダーで敵機を探知するの。そこからサーチライト機が敵機の後方に近寄って合図と同時にライトを点灯、戦闘機が一気に前進して撃墜するというものだったようね。」
参考:世界の名機(ハリケーン)
「1941年5月から12月にかけてサーチライト機10個小隊が編成、同じく戦闘機小隊とペアになって戦闘体制に入ったわ。ただ・・・」
「そう、戦闘機小隊の側は昼間出撃に備えて夜間出撃をさせたがらなかったのよ」
イギリス空軍戦闘機部隊指揮官の証言
「いや、だって昼間のほうが大規模に敵が襲ってくるんですよ〜〜」
「結局この問題はサーチライト機と戦闘機隊を一つの部隊にすることで解決したんだけど、さらに大きな問題が発生したの。」
「まず敵機がめったに見つからないことと、敵機を見つけてもサーチライトを照射されたとたんに回避機動をして逃げてしまうということがあったの。さらに言うとサーチライト機と戦闘機の連携がうまくいかなかったりも」
イメージ映像
「こんな風に三機続けて敵機を発見しながら戦闘機がはぐれて交戦できなかったり。」
イメージ映像
「まったくみくるちゃんはダメね〜、キョン、あたしにまかしときなさい!」
「おう、頼むぜ。・・・・・・よし、敵を発見、ありゃJu88爆撃機か・・・?ライト照射!」
参考:世界の名機(Ju88)
「!? 射撃中止!! あれは味方のスターリング爆撃機だぞ!」
「大丈夫、一発だけなら誤射かもしれない」
「こんな感じでまったく効果が上がらないのと、時間が経つにつれてドイツ空軍の夜間爆撃が下火になってきたこと、後使える夜間戦闘機ブリストル・ボーファイターが揃ってきたこともあってタービンライト・スコードロンは1943年にはすべて解散されたわ。ただ、イギリス軍はもったいなくも傑作機デハビラント・モスキートもサーチライト機に改造したようね。流石にテストだけで終わったようだけど。」
出演:十六夜咲夜
博麗霊夢
霧雨魔理沙
射命丸文
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
エマさんと愉快な仲間たち
涼宮ハルヒ
朝比奈みくる
キョン
アイコン提供 ぶらんけっと様
眠りの園様
し〜くれっとも〜ど様
参考資料
- 作者: 岡部いさく
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 単行本
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