歴史・神話上に見られるヤンデレをまとめてみたよ
さて、こちらの情報によりますと夏に「ヤンデレ大全」の発売とヤンデレの歴史がまとめられているわけですが。
萌え属性「ヤンデレ」関連の歴史をまとめてみた - 偏読日記@はてな
表舞台に出たのが2005年で現在この状況とは・・・凄い躍進じゃのう。
ツンデレ大全のときに冗談でヤンデレ大全でも出ないかと思ったがまさか本当になるとは・・・
さて、このようにヤンデレの躍進はすばらしいものですがこれには必ず理由があるはずです。つまり、これ以前にもヤンデレに萌える下地ですね。
以前うちでは日本神話のイザナミこそ日本最古のヤンデレと主張していましたが・・・
あとギリシア神話ですね。
当然、世界各地の神話とか古代にヤンデレは探せばいるはずです!
いきなり旧約聖書からか・・・無茶するのう。
ここの登場人物カインは神への供え物を無視されたということで嫉妬にかられ殺人を犯すのです、見方によっては人類最初のヤンデレと言えるでしょう。
ちょ、本気でバチカンとかから暗殺部隊送られるかもしれませんからやめてくださいよ!
あと、某SNSのヤンデレコミュからなのですが北欧神話にもヤンデレがいるそうですね。
北欧神話の一つであるニーベルンゲン伝説、そのヒロインの一人である戦乙女ブリュンヒルドはかなり強烈なヤンデレだと思います。以下簡単なあらすじ。
運命の男にしか抜けられないという炎の光を潜り抜け、砦で眠っているブリュンヒルドを助け出した英雄シグルズは、ブリュンヒルドと愛を誓い合い、シグルズはブリュンヒルドに誓いの証として腕輪を授けます。
しかしギューキ王妃にて魔女であるグリームヒルドの策略により、忘却の魔法がかかった酒を飲まされたシグルズは、ブリュンヒルドの事を忘れ、グリームヒルドの娘グズルーンに心奪われてしまいます。
この時点で軽くヤンデレるブリュンヒルド。一応忘却の酒のせいでシグルズが去ったと知ってはいたのですが、そう簡単には割り切れません。追い討ちをかけるかのように、グリームヒルドの息子であるグンナルがブリュンヒルドに求婚。ブリュンヒルドは、「この炎の光を抜けたものとのみ結婚する」と拒絶。
これは炎を抜けられるのがシグルズだけと信じていたからこその行動なわけですが、なんと記憶をなくしたシグルズは義兄であるグンナルに乞われ、グンナルに化けて炎の光を抜けてしまいます。ブリュンヒルドは約束なので仕方なくグンナルと結婚しますが、かなり精神を病んでいきます。
実はこのときシグルズは記憶を取り戻し始めていたのですが、グスルーンと別れたくないので忘れたままの振りをしています。英雄にあるまじき駄目男ですね。で、炎の光を抜けたときにちゃっかり誓いの腕輪を取り返して、事もあろうにグズルーンにプレゼント。最悪です。
さて、順調に精神崩壊していくブリュンヒルドですが、それに止めをさしたのがグズルーン。ちょっとした事から二人は口論をはじめ、当然のごとく修羅場。グズルーンはブリュンヒルドを罵り、炎の光を抜けたのはグンナルでなくシグルズだとばらしてしまった上に、シグルズからもらったという誓いの腕輪を見せびらかします。
この時点でブリュンヒルドはシグルズが記憶を取り戻している事、自分がシグルズに捨てられた事を知り(つまり、誓いの腕輪のことを思い出したシグルズは、腕輪を取り戻してブリュンヒルドとの誓いを破棄した→ブリュンヒルドは記憶を取り戻したシグルズに捨てられた) ついにパーフェクトヤンデレ発動。
「あなたを私の胸に抱くことが出来ないなら、あなたなど死ねばいいのだ」(なんとこのセリフ、原典にそっくりそのまま存在します)なんて言い放ち、シグルズ殺害を決意します。ココで狂った笑い声を脳内補完推奨。
で、いろいろあった挙句、シグルズはついにブリュンヒルドによって暗殺。グズルーンの悲鳴を聞いたブリュンヒルドは狂ったように泣きながら笑い出します(ココも原典にそのままの描写が存在)
そしてすべてが終わった後、ブリュンヒルドは自らの原に刃を付きたて自害。自分の亡骸はシグルズと共に葬ってほしいと言い残して冥府へと旅立ちます…
さて、ずいぶん長くなってしまいましたが、彼女はかなりすばらしいヤンデレだと思うのです。
こんなのもありましたね。こっちはメソポタミアのものですが。
ヤンデレ女神としてギルガメシュ叙事詩の
冥界の女王エレシュキガルをあげてみます実の妹を裸に剥いてから惨殺するなどエキセントリックな彼女は地獄の女王様。
ある日、天の神様連盟に使者を送りましたが「私の立てた使者に敬意が足りないヤツがいるわッ!」
と怒って、冥界にそのいけ好かない神、ネルガルを呼び出します。
一言、文句でも言ってやろうと思いましたが…ネルガルの男気に何故か一目惚れ。そのまま押し倒すヒロイン。
6日間ぶっ続けでエロスな状況を続ける彼女。
さすがにネルガルも「オレ、このままじゃ死ぬかも」と思い逃げ出します。そして、ヤンデレ化する女王
「ネルガルをくれなきゃ、私…
地獄の亡者を全て使って地上を滅ぼすわ」と、脅迫をかまします。
そして、彼女はいとしのネルガルを冥界に拉致監禁。
ネルガルさんも実はヤンデレ好き属性を持っていたのか、
まんざらではなくなり二人は幸せに暮らしましたとさ。あれ?意外と幸せENDかも?
中国の古代史にもヤンデレはいますね。こちらは死んでも祟り続けています・・・
http://www.page.sannet.ne.jp/jls-naka/structure-1/history/bijo_riki.html
夫の劉邦が没し、劉盈(恵帝)が即位すると、呂后は皇太后(呂太后)として、その後見にあたる。だが、高祖の後継を巡る争いは根深く尾を引いており、恵帝即位後間もなく、呂后は、恵帝の有力なライバルであった高祖の庶子の劉肥(斉王)、劉如意(趙王)の殺害を企て、趙王及びその生母・戚氏を殺害した。この時、呂后は兵士に命じ戚氏の身体を犯し、その後戚氏の両手両足を切り落とし目玉をくりぬき薬で耳・声をつぶし、その後便所に置き人彘(人豚)と呼ばせたと史書には書かれる
あと、日本にも昔から近代にかけてヤンデレはいたようだな。
つまりヤンデレ萌えは神話の時代から現代まで人類のDNAに組み込まれた普遍的な萌え属性だったんですね!
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