東方キャラで語る飛行機の歴史 その11
「こっちの防御力上げても一撃で8割はHP持っていかれるのはきついわね・・・」
「いや、世界樹買ったばかりだからつい」
- 出版社/メーカー: アトラス
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「今回はアメリカの旅客機カペリスXC-12をネタにする予定よ。」
「へー、珍しいな。今まではほとんど戦闘機とかそういうのだったのに。」
「この飛行機だけど、1930年にアメリカに設立された飛行機会社カペリス・セイフティー・エアプレーン社によって設計されたの。」
「あれ、1930年ってまだアメリカも大不況から立ち直っていない頃よね・・・」
「しかも、飛行機も全金属の引き込み脚。大手のボーイング社やダグラス社が全金属の旅客機製造に乗り出すよりも1年先駆けていたの。」
「飛行機そのものも先進的なアイデアを投入していたわ。この飛行機には主翼をもう一つ追加して双発機から4発機になれるようにもする気だったの。あと、「セイフティー」な飛行機にするために燃料タンクは非常時に投棄できるようにしたりも。」
「でもそれだけ先進的な設計だと技術面でいろいろ問題あったりしないのかしら?」
「大丈夫よ、ちゃんとカペリス社には技術顧問としてジェイムズ・ヤンガー博士がついていたから。この人はカリフォルニア大学やメリーランド大学の航空学の権威でロッキード社やカーチス・ライト社の顧問もしていた人のようね。」
カペリスXC-12の製作風景(イメージ映像)
「う、まずい・・・こんな時期だから当然だけど全然資金が集まらないわね。」
「風洞実験とかどうしましょう?」
「あ、風洞実験?めんどいからそんなもん抜き、抜き!」
「あと、お金が無いので製作を頼む工場も見つからないけど・・・」
「だーいじょうぶよ、ウチの生徒実習って事で連れてきて作らせるから!」
「まぁ、こんな状況だったので機体の作成には3年もかかってしまったの。さらに悪いことに既に大手のボーイング社とダグラス社が既に全金属の旅客機を完成させていたので発注全然来なかったり。」
「しかも、完成したカペリスXC-12も飛行性能がよくなくて評判が悪かったの。しかも胴体にアルミの外板を貼り付けるのにリベットじゃなくて何故か普通のネジを使ったせいで飛行中にネジが抜けたりも。」
「まぁ、幸いに墜落とかいう事態にはならなかったんだけど1938年にカペリスXC-12は不時着して小破してしまったの。機体はそのまま映画会社に売却されてしまったわ。」
「飛ばない飛行機の大道具として使うつもりだったようね。これ以降戦時中のアメリカ映画「フライング・タイガース」で日本軍の列車に突っ込む爆撃機役をやったり「イモータル・サージャント」という映画でドイツ軍の輸送機を演じたりしていたそうよ。」
「へー、じゃ古い戦争映画とかでは探せば見られるかもしれないな。」
「さて、急な話だけど、今回で東方キャラで語る飛行機の歴史は一時休止です」
「いえ、ネタはあるんだけど作者が新しいネタをやりたくなったようね。」
「予定では中国古代史、春秋戦国時代をやるようね。」
出演:十六夜咲夜
ゆかり先生
にゃも先生
ちよちゃん
智ちゃん
大阪さん
よみ
榊さん
神楽さん
参考資料:
- 作者: 岡部ださく
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2000/08/01
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