ヲタク春秋戦国時代という概念
さて、先日id:a-parkの中の人と最近のヲタク情勢について駄弁っていたのですが現在ってあんまり昔*1に比べると圧倒的なジャンルがなくていくつかのジャンルが乱立している状態ですよね。
確かにエヴァとかセーラームーンとか葉鍵の全盛期ほどのものはないですよね。
これを歴史に当てはめて見ると中国の春秋戦国時代に当てはまるんじゃないかと思ったんですよ。
春秋戦国時代 周王朝の統一的権力が喪失し諸侯国が乱立
今のヲタク業界 圧倒的人気ジャンルがなくなりいくつかの有力ジャンルが乱立
となると現在人気が出ているジャンルはどんな位置づけなんですか?
そうですね、それこそ春秋の覇者に当てはまるのではないでしょうか。ちょうど条件もヲタク的に変換できますし。
春秋の覇者として認められる条件
他国を圧倒するにたる強大な国力。
諸侯を召集して会盟(国際会議)の会頭をつとめ、天下の事を取り決める。
小国を守り、滅ぼされた国の復興などをする。
夷狄を討ち、中原諸国の安寧に貢献する。
ヲタクの覇者として認められる条件
他ジャンルを圧倒する同人誌の発行数
コミケでの多数のサークルの獲得
年数回のオンリーイベントの開催
大規模な新規読者獲得による売り上げ貢献
アニメ化によるメジャー化
結構当てはまるな・・・ところで、これらの条件に当てはまるジャンルというか作品はどんなものだ?
男性向けでは東方シリーズ、ひぐらしのなく頃に、涼宮ハルヒの憂鬱、魔法少女リリカルなのは、らき☆すた、TYPE-MOON作品などでしょうか。
女性向けではハガレン、テニプリとか最近では大きく振りかぶってなどもそうですね。
あとガンダムSEEDとコードギアスは忘れてはいけないでしょう。これらの作品は男性向け女性向け双方で人気を博した点で記録されるべき作品ですね。
あの、コードギアスはともかくガンダムSEEDはストーリーがかなりアレなんですが・・・
逆に考えるんだ、原作があまりにも酷かったので逆に同人誌を作る余地があったと考えるんだ。
いわばこれらの作品は同人作家の人の想像力をかき立てる余地があったんですよ。歴史的に言えばこんな感じで。
斉は景公のもとで覇者桓公の時代に次ぐ第二の栄華期を迎え、孔子も斉での仕官を望んだほどである。 しかし、これらの斉の繁栄は宰相の晏嬰の手腕によるもので、景公自身は贅沢を好んだ暗君として史書に描かれる場合が多い。
ガンダムSEEDは続編のガンダムSEED DESTINYと共に同人ジャンルで男性向け、女性向けで盛況を博した。しかしこれらの人気は作品の作りやすい(=エロの作りやすい)キャラ造形と同人作家の手腕によるもので作品そのもののストーリーは主人公の存在感の希薄さ、また物語終盤のデスティニー・プランに関連したデュランダルとキラ達の対立については、物語の根幹をなすデスティニープランが具体的に描かれなかったため、結果としてそれに関する両者の主義主張が不明確なままで終わるなど名作という評価とは程遠いものである。
ところでジャンルはジャンルとしてコミケに欠かせないサークルのほうはどんな位置づけになるんだ?
そうですねぇ、やっぱり諸子百家でしょうか。ほら、どこのサークルも独特の作風持っているわけですし。
ところであの時代につきもののお家騒動とかはどうなるんですか?
そりゃもう、女性向けジャンルでのカップリング抗争に決まってるじゃないですか。で、ジャンルとしての勢いを失って没落し、新興作品がとってかわると。
なお、この記事は以下のサイト様の影響を受けております。
*1:90年代末から2000年代初期